緑茶を1日何杯飲むと健康に効果的?

1日に何杯のお茶をみなさんは飲んでいますか?

食事の時だけの人もいれば、仕事をしながらやスポーツ・軽い運動の時など、人によってシチュエーションは様々。

日本人にとってお茶は一番身近な飲み物ですが、最近の研究で毎日ある量のお茶を飲むといくつもの健康によいことが分かってきました。

今回はどれぐらいの量のお茶を飲むことでどのような症状に効果があるのかを紹介します。




認知症予防に1日2杯の緑茶を

1日2杯以上の緑茶を飲む人は、週3杯以下の人に比べ認知障害になりにくいということが、東北大大学院の栗山進一准教授らの調査で分かったそうです。脳の神経細胞が活性酸素で傷つくことが記憶力の衰えの原因といわれていますが、その活性酸素の働きを抑え、神経細胞が傷つくのを防いだりする成分が緑茶に含まれているカテキンだそうです。



脳梗塞予防に1日5杯の緑茶を

栗山進一准教授らの調査で緑茶を1日5杯以上飲むと脳梗塞の死亡リスクが低下することが40~79歳の男女4万500人を追跡調査で分かりました。

上記と同じように緑茶に含まれるカテキンの効果で脳や心臓などの循環器系疾患全体の死亡リスクが男性が22%・女性が31%低下したそうです。



必要なビタミンCを摂取するには1日5杯の緑茶を

ビタミンCが多く含まれている緑茶ですが最も豊富なのは煎茶。レモンの3~5倍のビタミンCが入っていると言われ、1日の必要摂取量の50mgを1杯の煎茶で12mgほど摂取できるので、1日5杯飲めば必要なビタミンCの大半は摂取できます。ビタミンCは様々な病気の予防になるので、緑茶で対策しましょう。



糖尿病改善に1日7杯の緑茶を

緑茶を1日7杯飲むと糖尿病の寸前の状態から血糖値の改善が見込めると静岡県立大などの研究で分かりました。

この研究では糖尿病になりかかっている60名を2グループにわけ、2ヵ月間粉末緑茶を片方のグループだけに飲ませて血糖値を調べ、糖尿病の診断基準となるHbA1cという指標が改善されるという結果がでました。カテキンが糖尿病予防効果によいということは有名ですが、すでに血糖値が高い人の値を下げる効果があることがこの研究により分かったそうです。