お茶の種類

抹茶好きの私としては、抹茶を語る上でいろいろなお茶をいただきました。お茶屋さんはもちろん、今やコンビニやスーパーなどでも沢山のお茶があり、種類も味も実にいろいろ。

食事の後のお茶、健康や美容のためのお茶、大切なお客様にお出しするお茶。シーンに合わせて上手に美味しいお茶を飲み分けたいものです。

品種や産地、栽培方法などで世界はもちろん日本でも星の数ほど種類のあるお茶。ここでは、一般的なお茶をご紹介していきたいと思います。



煎茶

皆さんがよく口にするであろう代表的な緑茶。摘み取ったお茶の新芽を蒸して、念入りに揉みながら乾燥させて仕上げます。ほどよい甘みと渋み、そして香りも高く、お茶本来のさわやかな味は格別です。



深蒸し煎茶

その名の通り、お茶の葉を通常より時間をかけて蒸したものです。普通の煎茶と比較すると香りは若干落ちますが渋みをやわらげマイルドな味を楽しめます。いれた時の緑色が鮮やかで、抽出する時間が短時間ですむのが特徴です。



玉露

新芽の育成期間中に覆いをかぶせ、日光を遮って育て、煎茶と同じ工程で仕上げたお茶です。日光を遮ることで、甘味や旨味の成分が苦く渋い味へ変化することを押さえ、深くまろやかな甘味、旨味と豊かで深い香りが生まれます。品質が高い玉露は高級品として有名です。



番茶

夏または秋摘みの大きく硬めのお茶の葉で、摘採期、品質、地域などで日本茶の主流から外れた番外のお茶を指しています。若葉ではなく成長したお茶の葉を原料とし、味はさっぱりとしていて苦味もなく非常に飲みやすいです。実は栄養的な成分も優れています。



ほうじ茶

番茶を褐色になるまで強火で焙煎したもので、茶色っぽいお茶です。お茶独特の苦みや渋みがほとんど無く、香ばしい香りが口の中をすっきりさせるので、食後のお茶として広く好まれています。日本茶としては高級な部類には入りませんが、ほうじ茶の文化が深く根付いている京都では、上質なほうじ茶が料亭で出されることもあるそうです。



玄米茶

水に浸して蒸した玄米を炒り、煎茶や番茶などをほぼ同量の割合でブレンドしたお茶。炒り玄米の香ばしさと番茶や煎茶のさっぱりとした味わいが調和して、カジュアルな味を醸し出しています。玄米を混ぜていることで煎茶や番茶の使用量が少なくなるので、カフェインが少なく、お子さまやお年寄りの方にもおすすめです。



抹茶

茶道にかかせない抹茶は、玉露のように日光を避けて育てた新芽を蒸した後、揉まずに乾燥させて葉脈を取り除き、石臼で粉末状にしたものです。甘みがより強く、渋みや苦味が少ないものが高価とされており、高級な抹茶は濃茶として使われることが一般的。ふんわりとふくよかな味が口の中に広がり、旨みやコクが強いお茶です。