ちょっぴり茶話 お茶のことわざ・言葉 01

古くから私たちの生活の側にあるお茶。

その「お茶」を使った日本語は私たちの日常によく使われます。

今回はその中からピックアップし、ご紹介いたいます。



お茶を濁す

よく使いますね、昔の人が・・・。若い人はあまり使わないかな?私も使いませんね。

でも有名な言葉です。その場をしのぐために、ごまかしたり、取りつくろうとする時をたとえた言葉。

茶道を知らない人が適当にお茶を濁らせ、抹茶に見えるように取りつくろったことが語源です。



へそで茶を沸かす

これも・・・・今の人は使わないですね。

おかしくてどうしようもない、ばかばかしくしかたがないという意味で、大笑いしてへそのあたりが大きく揺れる様子を表して、茶の釜の湯が沸騰するのを見立てて、それを表現したことから生まれたそうです。



お茶の子さいさい

お茶の子は「茶の子」の丁寧語で「茶の子」とは、お茶菓子のこと。

お茶菓子は軽くつまめ、お腹にたまらないお菓子なので、「朝飯前=簡単にできること」を意味します。「さいさい」ははやし言葉です。今でいうなら「そんなの簡単!ちょちょいのちょい!」・・・・これも使わないな(^_^;



茶漬る

江戸時代にお茶漬けを食べることを「茶づる」と言ったそうで、洒落本・多佳余宇辞に「これやい、茶づるから茶をもつて来い(おい、茶漬けを食うから茶を持って来い)」という記述が残っています。

現在の若者が使う「告る」や「ググる」の根源なのかもしれないですね。同じ飲み物で「スタバる」っていうのもありますし。今度、お酒飲んだあと使ってみようかな?



茶番

ばからしい、底の見えすいた物事。江戸時代の歌舞伎芝居の楽屋で、茶番(お茶くみ)をした役者たちがいろいろと工夫を凝らして余興をしてみせる風習がその語源だといわれます。現在では,底が見え透いていて芝居がかった行動をさします。



無茶

筋道が立たず、道理に合わないことをいい、無理と似た意味で使われます。程度がはなはだしいことや度を越していることとして、悪い意味で使われることが多いです。

また、お客にお茶を出すのが礼儀なのに、お茶も出さないことを無茶と言い、人の道に外れることを指すとも言われています。

ちなみに「無茶苦茶」という言葉は、もともとあった「むちゃくちゃ」に当てた字なので、お茶本来の意味をないそうです。